国民健康栄養調査によるとほとんどの年代でカルシウムの摂取量が不足していることがわかります。
カルシウムは1日に700mg程度摂取することが推奨されていますが、実際は推奨量の6~7割程度しか摂取できていません。
この調査は平均値を計測しています。そのためカルシウム不足を気にして多めに摂取している人も含まれているので、不足を気にしていない人はもっと摂取量が少ないと考えていいでしょう。実際には推奨量の半分以下の人も少なくないと考えられます。
日本は火山国なので土壌が酸性の傾向があり、そこで育つ植物もカルシウム含有量が少ないとされています。欧米の野菜のほうがカルシウム含有量が多いのは土にカルシウムが多く含まれているからです。
日本人は海藻や小魚などを食事に取り入れることでカルシウム不足を補ってきました。しかし近年食の欧米化が進み、お味噌汁やひじきなどを食べることが毎日のことではなくなってしまったのではないでしょうか。また、外食や一人で食べる機会が以前より増えたこともカルシウム不足の一因とも考えられています。
一日に700mg摂取することが推奨されていますが、それだけ摂るには相当な努力が必要です。
例をあげますのでイメージしてみて下さい。
・牛乳一日600~700g。(200gの牛乳瓶を三本以上)
・煮干し一日32g。(小さい煮干しで100匹程度)
・小松菜一日400g。(およそ5束)
だいたいイメージできたでしょうか。食事は組み合わせなので1品目で計算することは現実的ではありませんが、推奨量を摂取するにはかなり意識して食べないといけないことがわかっていただけたと思います。
そんなに摂って石灰化しないか?などの心配をされる方もおられますが、まず心配いりません。日本では一日の限度量を2500mgと定めています。頑張ってもなかなか届くものではありません。摂りすぎを気にするよりも摂らなすぎを気にしたほうが健康的です。
カルシウムは骨のイメージがあるので不足すると骨がもろくなるのは想像しやすいですが、神経の興奮をおさえたり血液を凝固させたり人間が生きる上で重要な機能に関わる栄養素です。
・まぶたがピクピクする
・足がケイレンする(つりやすい)
・イライラする
・物忘れをよくする
・骨がもろくなる
・骨粗しょう症
など、病気でなくても普段の生活で気になる小さなストレスはカルシウム不足の可能性があります。
どれくらい吸収されているのかを心配される方もありますが、吸収率は正確に計測するのが難しい(個人差が大きい)ので推奨量を目標に摂取するほうが現実的だと言えます。
サプリメントや薬で摂取するのも気軽で良いですが食品から取れればベストです。
当店で扱う「カキガラ顆粒」は、国産の牡蠣の殻を顆粒状にした食品ですので毎日の食事と一緒に摂ってもらうことで簡単安心にカルシウムを補うことができます。
カルシウムを補うのは健康貯金をしているようなものです。将来骨がもろくならないように、イライラ過ごさないように、物忘れしないように、いつ始めても遅いということはありません。